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2026/1/20 [TUE]
イラン抗議デモ巡りAI生成動画が拡散 ネット遮断による情報空白で、真偽判定が困難に
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イラン抗議デモ巡りAI生成動画が拡散 ネット遮断による情報空白で、真偽判定が困難に

反政府デモが続くイランをめぐり、交流サイト(SNS)上で拡散する動画や画像の中に、生成AIで作られたとみられるものが含まれていることが分かった。報道評価団体のNewsGuardは2026年1月15日、抗議デモを描写するとされる動画のうち、複数本についてAI生成の可能性が高いと確認したと[発表]{target=“_blank”}した。 ## NewsGuard、抗議デモを装ったAI生成動画を確認 NewsGuardによると、問題の動画は、イラン各地での抗議活動を示すかのような説明とともにSNSで拡散していた。しかし、映像表現の不自然さや出所の不明確さなどから、生成AIによって作られた可能性が高いと分析したという。こうした動画が真偽不明のまま流通することで、実際の情勢把握を誤らせるおそれがあるとしている。 ![newguard x.jpg] :::small 画像の出典:[NewsGuard]{target=“_blank”} ::: ## 通信遮断が生んだ「情報空白」 AI生成とみられる動画が広がる背景には、イラン国内で続く大規模なインターネット遮断がある。インターネットインフラ企業の[Cloudflare]{target=“_blank”}は、同社の観測データとして、1月上旬にイランのインターネットトラフィックが急減し、事実上ゼロに近い状態となった時間帯があったと説明している。遮断により、現地からリアルタイムで発信される映像や証言は大幅に減少した。 人権団体の[Access Now]{target=“_blank”}も、通信遮断が続くことで、市民の情報アクセスが制限されるだけでなく、現地で起きている出来事の検証や外部からの監視が困難になると警告している。独立した裏付けが得られにくい状況では、SNS上に流通する情報の信頼性を判断すること自体が難しくなる。 ![accessnow.jpg] :::small 画像の出典:[Access Now]{target=“_blank”} ::: ## 情報不足の中で高まる真偽判定の難しさ 通信遮断によって現地発の情報が乏しくなる中、抗議デモに関する映像や画像は、限られた手掛かりで評価せざるを得ない状況に置かれている。こうした環境の下で、NewsGuardは、抗議デモ関連として拡散する動画の中に、AI生成とみられるものが複数含まれていることを確認した。 生成AIの進化により、映像の見た目だけで真偽を見極めることは専門家にとっても容易ではない。通常は撮影場所の特定や別角度映像との照合、投稿の時系列分析などが検証の手掛かりとなるが、現地からの情報発信が制限されている状況では、そうした確認手段が限られる。NewsGuardは、イラン情勢をめぐる映像や画像について、出所や裏付けを慎重に見極める必要があるとして注意を促している。 :::box [関連記事:民放連「生成AIによる放送コンテンツ酷似映像」を問題視──無許諾学習の停止と削除対応を求める声明] ::: :::box [関連記事:Anthropic、LLMを活用した影響力請負ネットワークを摘発──100超の偽ペルソナが複数の政治キャンペーンに関与] ::: :::box [関連記事:AIが学ぶ「事実」が危ない──Wikipediaを経由したロシア発プロパガンダがLLMに拡散] ::: :::box [関連記事:Microsoft、AI生成ディープフェイク詐欺の防止を目指す包括的法規制を米議会に要求] ::: :::box [関連記事:生成AIによるもの?ペンタゴン爆破のフェイク画像がSNS上で拡散] :::

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