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2026/4/15 [WED]
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米財務長官とFRB議長、銀行CEOと緊急会合 Anthropicの最新AIモデル巡りサイバーリスクを警告

ベセント米財務長官と連邦準備制度理事会(FRB)議長のジェローム・パウエル氏は今週、米大手銀行の最高経営責任者(CEO)と緊急会合を開き、AI企業Anthropicが開発した最新AIモデルがもたらすサイバーセキュリティ上のリスクについて警告した。複数の関係筋の話として[ロイター]{target=“_blank”}などが2026年4月9日(現地時間)に報じた。 ## 米財務長官とFRB議長が銀行トップと会合 報道によると、会合はワシントンで開催され、米大手銀行のトップが参加した。 参加したとされるのは次の銀行のCEO。 * Citigroup * Morgan Stanley * Bank of America * Wells Fargo * Goldman Sachs 一方、JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOは出席しなかったと報じられている。 会合では、AIの進化が金融システムにもたらす新たなサイバーセキュリティリスクについて議論が行われたとみられる。ホワイトハウス国家経済会議(NEC)のケビン・ハセット委員長も、会合の存在を認めたとされる。 ## 懸念の対象はAnthropicのAIモデル 議論の焦点となったのは、米AI企業Anthropicが開発した最新AIモデルだ。 報道によると、このモデルはソフトウェアの脆弱性を発見する能力が高く、以下のような機能を持つ可能性があるとされている。 * 主要OSの脆弱性の発見 * Webブラウザのセキュリティ欠陥の検出 * エクスプロイトコードの生成 こうした能力は、防御側にとってはセキュリティ強化に役立つ可能性がある一方、悪意ある攻撃者が利用すればサイバー攻撃の高度化につながる懸念がある。 金融機関のITインフラは巨大かつ複雑なため、AIが自動的に脆弱性を探索できるようになると、攻撃の速度や規模が拡大する可能性が指摘されている。 ## 銀行システムはレガシー環境が多い 銀行のITシステムは長年にわたり構築されてきたため、 * 古いレガシーソフトウェア * 新しいクラウドシステム * 外部サービスとの接続 などが混在する複雑な構造になっている。そのためAIが脆弱性を高速で発見できるようになれば、サイバー攻撃の影響が広範囲に及ぶ可能性があると専門家は指摘している。 ## AIによるサイバー攻撃リスク、各国で議論 AIの高度化によるサイバーリスクは米国だけでなく、各国の金融規制当局でも議論が進んでいる。 報道によると、英国の金融規制当局やカナダ政府も、AnthropicのAIモデルを巡るリスクについて評価を進めているとされる。 AIがソフトウェアの脆弱性を高速で発見できるようになることで、防御側のセキュリティ対策が強化される可能性がある一方、攻撃側によるサイバー攻撃の自動化が進むという「デュアルユース」の問題が指摘されている。 :::box [関連記事:Anthropic、新AI基盤モデル「Claude Mythos Preview」を発表 脆弱性発見能力の高さから一般公開は見送り] ::: :::box [関連記事:Anthropic、次世代AIモデルを一部顧客とテスト中と認める 「Claude Mythos」存在はデータ漏洩で判明とFortune報道] ::: :::box [関連記事:AnthropicがフロンティアAI開発の安全指針を見直し 自社が大きく先行する場合のみ開発遅延を検討、競合が同水準なら遅らせず] ::: :::box [関連記事:AIシステムの安全性を攻撃者視点で評価――IPAが「レッドチーミング」手法ガイドを公開] ::: :::box [関連記事:日銀、生成AIで物価・金利の分析効率化へ──資料作成や政策判断の高度化を視野] :::

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