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2026/11/7 [SAT]
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OpenAI、サイバーセキュリティ特化モデル「GPT-6 Cyber」を発表 許可範囲を守るよう訓練、審査済みの一部組織に提供

OpenAIは2026年11月5日(現地時間)、サイバーセキュリティに特化したAIモデル「GPT-6 Cyber」を[発表]した。ソフトウェアの脆弱性を見つけ、実際に悪用できるかを検証し、修正案の作成を支援する。研究者が許可した範囲内で作業するよう訓練しており、当初は同社の「Daybreak Red」で承認を受けた一部の顧客が、CodexとAPIを通じて利用できる。 ## 脆弱性の悪用可能性を検証、許可範囲を守る訓練も GPT-6 Cyberは「GPT-6 Astra」をベースに、脆弱性の調査や、許可を得たシステムへの侵入テストに向けて[追加学習]したモデルだ。OpenAIの評価「ExploitGym」では、遠隔のテスト対象にある指定の脆弱性を悪用できた割合が、前世代のGPT-5.6 Cyberの32.1%から48.5%に上がった。 **■ 指定された脆弱性の悪用に成功した割合(ExploitGym)。GPT-6 Cyberは48.5%、前世代のGPT-5.6 Cyberは32.1%だった。モデルによって安全対策やアクセスの設定が異なる** ![chart.png] :::small 画像の出典:[OpenAI] ::: 別の評価では、テスト環境に、作業の補助には使えるが悪用は許可されていないサービスを置き、モデルが調査対象の範囲を守れるかを調べた。提供時の安全指示を加えない条件で、範囲外のサービスを悪用した割合はGPT-5.6 Cyberの5.51%に対し、GPT-6 Cyberは0.07%だった。安全指示を加えた条件では、GPT-6 Cyberによる範囲外の悪用は観測されなかった。 **■ 提供時の安全指示を加えずに、許可範囲外の補助サービスを悪用した割合を比較した評価「ExploitGym Honeypot」。GPT-5.6 Cyberは5.51%、GPT-6 Cyberは0.07%だった** ![ExploitGym Honeypot_Lower is better • Without deployment safety prompts.png] :::small 画像の出典:[OpenAI] ::: OpenAIは、自社の安全性評価の枠組み「Preparedness Framework」で、GPT-6 Cyberのサイバーセキュリティ能力を「Critical」に分類した。前世代のGPT-5.6 Cyberは「High」で、GPT-6 CyberはベースモデルのGPT-6 Astraと同じ「Critical」に当たる。 ## Firefoxで未知の脆弱性81件、Linuxでは948件の権限昇格を検証 OpenAIの研究チームはGPT-6 Cyberを使い、Mozillaが深刻度を「High」と判定した、Firefoxのこれまで知られていなかった脆弱性81件について、再現テストと証拠を作成した。OpenAIは調査結果と修正案をMozillaに伝え、MozillaはFirefox 159で修正した脆弱性のうち、OpenAI側が報告した複数の項目をセキュリティ勧告で[公開]した。 Linuxカーネルの調査では、脆弱性1,724件を再現し、うち948件について、一般ユーザーが管理者権限を得られることを実証するコードを作成した。OpenAIはこの調査の詳細を発表前日の2026年11月4日に[公開]している。同社はLinuxコミュニティの助言に沿って、重要度の高い304件を修正案とともにメンテナーに報告した。 ## Daybreak Redの一部顧客から提供、対象を順次拡大へ GPT-6 Cyberの利用には、Daybreak Redへの参加承認に加え、組織ごとにモデルの[利用承認]が必要となる。OpenAIは組織にシングルサインオンや多要素認証を求め、APIへの接続元は原則として許可リストに登録されたIPアドレスに制限する。モデルの操作がユーザーの許可範囲と一致するかを監視し、重要システムを対象とする高リスクな操作を遮断する仕組みも導入した。 OpenAIはGPT-6 Cyberの提供を全Daybreak Red顧客に段階的に広げる方針だ。前世代のGPT-5.6 Cyberは、全Daybreak Red顧客が利用できるようになった。 :::box [関連記事:OpenAI、サイバー防御者向け「Daybreak」をBlue/Redに2階層化 Redで新モデル「GPT-5.6-Cyber」提供] ::: :::box [関連記事:OpenAI、新モデル「GPT-6 Astra」発表、一部組織から提供開始 未知課題への適応テストで99.9%、サイバー能力は初の「Critical」] ::: :::box [関連記事:OpenAI、AIの指示逸脱を検知する監視システムを拡充 推論・操作・通信ログを多層で調査] ::: :::box [関連記事:AIが発見したPHPの重大脆弱性で何が起きたのか 国内サービスの一時停止、共同修正と情報流出、修正後も続く対応] ::: :::box [関連記事:OpenAI、防御用途で制限を緩和した「GPT-5.4-Cyber」発表 サイバーセキュリティ関係者限定で提供] :::

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