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note株式会社は2025年6月17日、AI事業者に対して学習用データとしてクリエイターのテキスト記事を提供し、その対価を投稿者に分配する新たな収益プログラムを正式に開始すると[発表]{target=“_blank”}した。投稿者は8月1日から施行される新しい利用規約のもと、提供の可否を自由に選択できる。 ## 実証実験では1,200名以上が参加、最大40万円超の還元も この取り組みは、2025年3月に開始された実証実験を踏まえた本格運用である。同社によれば、実証段階では約1,200名のクリエイターが参加し、合計約500万円が分配された。1人あたりの最大還元額は40万円を超えたといい、特に専門性の高いテキストが高く評価される傾向が見られたという。 ## 提供対象は「すべてのテキスト」、収益は独自ロジックで配分 対象となるのは、note上で公開されているすべてのテキストコンテンツであり、無料記事、有料記事、メンバーシップ限定記事を含む。画像、音声、動画は今回の対象外となっている。提供の可否はクリエイターがダッシュボード上で設定でき、途中変更も可能とされている。 収益は、AI企業から支払われるライセンス料を基に、コンテンツの質や専門性に応じて独自のアルゴリズムで分配される仕組みだ。同社は具体的な算定方法の詳細は公表していないが、今後はクリエイターに対して「第4の収益源」としての位置づけを強調していく構えだ。 ## AI企業は「合法かつ高品質な日本語データ」に期待 この施策は、AI企業にとっても、ライセンス契約に基づく形で高品質な日本語データを合法的に取得できる利点がある。note社は2023年にAI専門子会社「note AI creative」を[設立]{target=“_blank”}しており、Googleとの資本業務提携を通じて生成AI分野での知見を蓄積してきた。今回の取り組みはその延長線上にあるとみられる。 グローバルではRedditやStack Overflowなどが同様の「データライセンスモデル」を開始している。国内では、クリエイターに収益を還元する形でAI学習用データを提供する仕組みはまだ少なく、noteの事例は国内先行型のモデルといえる。 :::box [関連記事:note、AI学習データ提供の実証実験で1,200名超のクリエイターに総額500万円を還元] ::: :::box [関連記事:note、クリエイターにAI学習の対価を還元する実証実験を開始] ::: :::box [関連記事:note、Googleと資本業務提携—生成AI「Gemini」を活用] ::: :::box [関連記事:note、AI領域の新子会社「note AI creative」設立] ::: :::box [関連記事:Reddit「Anthropicは AI業界の“ホワイトナイト気取り”」と非難 ─ データライセンスを巡る訴訟] :::
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