公共

1~13 / 494件

公共
2026/4/11 [SAT]
桑名市で開校の多度学園、日本初の「AI校歌」公開 理研AIPの作曲支援AI「超校歌プロジェクト」でメロディ生成、生徒が選んで完成のサムネイル画像

桑名市で開校の多度学園、日本初の「AI校歌」公開 理研AIPの作曲支援AI「超校歌プロジェクト」でメロディ生成、生徒が選んで完成

三重県桑名市は2026年4月6日、生成AIを活用して制作した校歌が完成したことを[発表]{target=“_blank”}した。校歌は同市で4月に開校する小中一貫校「多度学園」で採用される。桑名市によると、生成AIを活用して校歌を制作する取り組みは日本初だという。 今回の校歌は、桑名市と理化学研究所 革新知能統合研究センター(AIP)の研究チームが連携して制作した。地域の生徒や住民が参加し、AIが生成したメロディ候補を選びながら校歌を完成させた。 @[YouTube] ## AIがメロディ候補を生成、生徒が選んで校歌を制作 校歌制作では、理研AIPの音楽情報知能チームが開発した作曲支援AIシステムが使用された。 このシステムは、人間とAIが協力して楽曲を制作することを目的としている。楽譜の一部を指定してAI機能を実行すると、前後の文脈に合わせた複数のメロディ候補が生成される仕組みだ。 参加した生徒たちは、提示された候補を試聴しながら議論を重ね、最もよいと考えるメロディを選択する。このプロセスを繰り返すことで、専門的な作曲技術がなくても楽曲を完成させることができる。 生徒たちは音域や歌いやすさなども検討しながら候補を選択し、納得のいくメロディが出るまで生成を繰り返す様子も見られたという。 ## AIと地域が共同で作る「超校歌プロジェクト」 今回の取り組みは、理研AIPの音楽情報知能チームが進めている[「超校歌プロジェクト」]{target=“_blank”}の一環として実施された。 音楽プロデューサーで同センター客員研究員の小室哲哉氏も同チームの研究活動に関わっている。 このプロジェクトでは、AIを単なる自動作曲ツールとしてではなく、集団の意志を一つの楽曲にまとめるための対話型インターフェースとして活用することを目的としている。 AIが複数の選択肢を提示し、それを参加者が選びながら創作を進めることで、地域コミュニティが主体となった楽曲制作を可能にするという考え方だ。 多度地域では、校歌の歌詞に盛り込む言葉を地域住民から募集するなど、学校と地域が連携した制作プロセスが進められた。 ## 専門家の監修で最終調整 制作の後半では、音楽の専門家が参加し、AIが生成した候補曲の中から最終案が検討された。特に、歌詞とメロディの自然な結びつきや実際の演奏可能性などが考慮され、最終的な校歌が決定されたという。 AIによる生成だけでなく、生徒による議論や専門家の判断を組み合わせることで、地域の思いを反映した校歌が完成した。 ### プロジェクトの記録映像 @[YouTube] 今回のプロジェクトでは、AIが楽曲を自動生成するのではなく、人間の意思決定を支援するツールとして活用された点が特徴だ。 多人数が関わる創作では、意見をまとめることが難しい場合も多い。AIが提示する複数の選択肢を基に議論することで、地域の生徒や住民の意見を反映した校歌づくりが可能になった。 桑名市と理研AIPは、こうしたAIと人間の協働による創作の取り組みが、教育や地域活動などさまざまな分野で活用される可能性があるとしている。 :::box [関連記事:中国研究チームが開発したクラシック音楽生成AI「NotaGen」 ー 160万曲から学習し作風指定で音声と楽譜を出力] ::: :::box [関連記事:自動作曲ができる音楽生成AI「Udio」パブリックベータ版公開 誰でも無料で月1200曲まで高品質な楽曲を生成できる] ::: :::box [関連記事:ElevenLabs、ライザ・ミネリらと「代替ではなく共働」──人とAIが役割分担する音楽アルバムを発表] ::: :::box [関連記事:JASRACを含む9団体、音楽分野におけるAIの健全な利用を目指す協議会を設立] ::: :::box [関連記事:AI音楽生成サービスSunoとUdioを著作権侵害で提訴 ユニバーサル、ソニー、ワーナー含む大手音楽企業] :::

アクセスランキング
mailmagazine_250819
FOLLOW US
各種SNSでも最新情報をお届けしております