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無人のロボタクシーが交通違反を起こした場合、警察は誰に切符を切るのか。 Los Angeles Timesは2026年5月1日、カリフォルニア州で7月1日から、自動運転車が交通法規に違反した場合に、警察が自動運転車メーカーへ通知を出せる新たな仕組みが始まると[報じた]{target=“_blank”}。 カリフォルニア州車両管理局(DMV)は4月28日、自動運転車(AV)に関する新規則を[発表]{target=“_blank”}した。新規則は、軽量車両と大型車両の双方を対象に、自動運転車の安全要件、監督、取り締まりを包括的に更新するものだ。DMVによると、新規則では、法執行機関が自動運転車企業に対し、車両による走行違反について「Notice of AV Noncompliance(自動運転車不遵守通知)」を発行できるようになる。 ![LA Times waymos robotaxis.jpg] :::small 画像の出典:[Los Angels Times]{target=“_blank”} ::: ## 人間の運転者を前提にした交通違反制度を見直し 従来の交通違反切符は、人間の運転者に交付され、違反行為をその個人の運転免許に紐づけて扱う仕組みだった。一方、Waymoなどの無人ロボタクシーには、車内に運転者がいない。 Los Angeles Timesは、これまで無人車が交通法規を守らなかった場合でも、人間の運転者がいる車両と同じ方法では取り締まれなかったと指摘している。同紙によると、DMVの広報担当者は、新規則について「自動運転車の走行違反がどのように扱われるかの空白に対処する」ためのものだと説明した。 [カリフォルニア州のAB 1777]{target=“_blank”}は、2026年7月1日から、人間の運転者が物理的に車内にいない自動運転車メーカーに対し、緊急対応用の専用電話回線や、近くにいる緊急対応担当者が遠隔の人間オペレーターと会話できる双方向音声通信装置などを求める。同法では、警察官が自動運転技術の作動中に州車両法または同法に基づく地方交通条例への違反を確認した場合、「notice of autonomous vehicle noncompliance」を発行できると定めている。 通知には、違反内容、違反の日時と場所、車両のナンバープレート番号などを記載する。メーカーは、発行された通知を72時間以内、またはDMVが別途定める期間内にDMVへ提出する必要がある。 ## 是正されない場合は運用許可の制限・停止も 新制度は、違反を確認した警察官が、その場で車内の人間に切符を渡す仕組みではない。メーカー側に通知を出し、DMVが必要に応じて調査や是正対応を判断する制度として位置付けられている。 Los Angeles Timesによると、DMVの広報担当者は、自動運転車はハードウェアとソフトウェアが統合されたシステムで動作するため、挙動を修正する責任主体はメーカーだと説明している。通知が提出されると、DMVは事案を確認し、必要な調査を行い、是正措置が必要かどうかを判断するという。 DMVの発表でも、新規則は「AV Moving Violations」として、法執行機関が自動運転車の走行違反についてメーカーに通知を発行するプロセスを設けるものだと説明されている。また、公共の安全のために必要な場合、DMVはメーカーに対し、車両台数、運行地域、速度、天候条件などを対象にした運用制限を課すことができる。 ## 緊急車両とのやり取りやジオフェンシング対応も義務化 新規則は、交通違反への通知制度だけでなく、緊急対応との連携も強化する。 DMVによると、自動運転車メーカーは、ファーストレスポンダーとの相互対応計画を毎年更新し、手動で車両を操作するためのシステムへのアクセス、30秒以内に応答する双方向通信回線、訓練要件などを整備する必要がある。 また、地域の緊急対応当局は、事故や災害などの現場で、自動運転車メーカーに対して緊急ジオフェンシング指示を出せるようになる。メーカーは、こうしたメッセージを受け取ってから2分以内に、対象区域から自社の車両を退出させるか、区域への進入を避けるよう指示しなければならない。 このほか、新規則では、遠隔運用担当者の資格や許可、訓練要件を定めるほか、システム障害、車両の停止、急ブレーキなどの安全指標に関するデータ報告も拡充する。 ## 大型自動運転車の試験・展開にも道 今回の規則更新では、自動運転車の対象範囲も広がる。 DMVは、車両総重量1万1ポンド以上の自動運転車の運行禁止を撤廃し、貨物輸送向けの大型自動運転車がカリフォルニア州内で試験・展開できる道を開くとしている。ただし、大型自動運転車は、CHPの計量所で停止し、州および連邦の商用車関連要件を満たす必要がある。 また、公共団体や大学が、車両総重量1万4001ポンド以下の自動運転トランジット車両を運行できるようにする。DMVは、これにより公共交通サービスの新たな導入経路を提供するとしている。 カリフォルニア州では、Waymoをはじめとする自動運転車の運用が広がっている。今回の新規則では、自動運転車の走行違反に関する通知制度に加え、緊急対応、データ報告、運用制限、大型自動運転車の試験・展開に関する規定が定められた。 :::box [関連記事:Google傘下Waymoのロボタクシー、停車中のスクールバス追い越しに関する安全違反で規制当局(NHTSA)調査―—自動運転システムのソフトウェアを自主リコール] ::: :::box [関連記事:Waymoの自動運転車が学校近くで子どもと接触、当局が調査開始──同社「17mph→6mph未満まで減速」] ::: :::box [関連記事:Waymo、完全自動運転が人間のドライバーを超える安全性を示す調査結果を発表] ::: :::box [関連記事:Waymo、「第6世代Waymo Driver」で完全自律運転を開始──雪・氷点下・豪雨など厳しい気象条件にも対応] :::
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