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2025/6/25 [WED]
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静岡市上下水道局、衛星データとAIで水道事業を高度化──天地人の「宇宙水道局」を導入

株式会社天地人は2025年6月19日、静岡市上下水道局が同社の水道DXソリューション「天地人コンパス 宇宙水道局」を導入したことを[発表]{target=“_blank”}した。衛星データとAIを活用し、水資源の状況を可視化することで、気候変動や人口減少がもたらす水道事業の持続可能性に関する課題解決を支援する。 静岡市上下水道局は、老朽化する水道インフラ、人口減少による水需要の縮小、そして気候変動による渇水リスクの増大など、複合的な経営課題に直面している。これに対応するかたちで、同市は国土交通省が推進する「水道DX」の方針に基づき、デジタル技術を活用した業務改革を進めている。 「天地人コンパス 宇宙水道局」は、天地人が開発する地球観測データ活用プラットフォーム「天地人コンパス」を基盤としたソリューションである。気象データ、地形、植生などの複数の衛星データをAIで解析し、水源地の状況や渇水リスクを時系列で可視化する。可視化されたデータは職員による意思決定の材料となり、業務効率の向上や迅速な対応につながるとされている。 ![sub1.jpg] :::small 画像の出典:[株式会社天地人]{target=“_blank”} ::: 今回、静岡市においては主要水源の一つである藁科川流域を対象に解析が実施された。過去の降雨データや植生の推移、水量の変化などを統合的に評価することで、水源の安定性を予測しやすくなる。これにより、早期の渇水対応が可能となるだけでなく、職員による現地調査の頻度軽減や、人的負担の低減も期待されている。 天地人によれば、本ソリューションは「誰一人取り残さない水道行政」を支援するために開発されたものであり、今後は他自治体への導入も視野に入れて展開を進めていくという。 同社は、衛星データとAIを組み合わせたインフラ支援領域の技術開発に注力しており、今回の導入は、宇宙技術の地方行政への応用可能性を示す事例となった。 :::box [関連記事:宇宙クラウド「Azure Space」AIで衛星データ分析 企業が高速で利用可能に 防衛・環境用途] ::: :::box [関連記事:AI活用した飛行機雲予測マップ Googleらが開発 -- 温暖化対策に寄与] ::: :::box [関連記事:NASAとMicrosoft、100ペタバイト規模の地球観測データにアクセス可能なAIツール「Earth Copilot」を開発中] ::: :::box [関連記事:IBMとNASA、 Hugging Faceで地理空間AI基盤モデル公開 オープンソースで利用可能に] ::: :::box [関連記事:ChatGPTへの「ありがとう」が招く環境負荷、OpenAI CEOが数千万ドル規模の電力消費を認める] :::

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