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2026/6/13 [SAT]
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FutureSearch、AGI予測の変化を可視化 2026年に入り「より早く来る」方向へ再び前倒し

AIの開発と研究を行うFutureSearchは2026年4月12日、AIが人間の認知労働の大部分を自動化する時期について、研究者や予測者らの見通しが2023年から2026年にかけてどう変化したかをまとめた記事「[How long until AI automates all cognitive labor?]」を公開した。 FutureSearchは、今回の整理で扱うAGIを「ほとんどの純粋な認知労働が、人間より高品質・高速・低コストで自動化可能になる状態」と定義している。記事では、2023年ごろ、2025年前半、2025年後半、2026年4月の4時点に分け、複数回の予測を出している研究者や予測コミュニティの見通しを可視化した。 ## AGI予測の変化を4時点で整理 今回の可視化は、FutureSearchのDan Schwarz氏が作成したものだ。対象には、AI研究者、AI企業関係者、予測コミュニティなどが含まれる。図では、AGI到来時期に関する各予測の中央値と、おおよその信頼区間が並べられている。 同氏は、多くの著名なAI関係者は具体的な時期予測を継続的に公表しておらず、仮に予測を出していても更新履歴を追えない場合が多いとしている。そのため、今回の図はAI業界全体の総意ではなく、複数回にわたって比較可能な予測を整理したものといえる。 ## 2026年に入り、再び前倒し方向へ Schwarz氏は、2023年から2025年にかけて、多くの予測がAGI到来をより早く見積もる方向に動いたと説明している。一方で、2025年から2026年にかけては、Daniel Kokotajlo氏やEli Lifland氏に加え、Metaculusコミュニティ、Anthropic CEOのDario Amodei氏、Peter Wildeford氏らが、タイムラインを後ろ倒ししたという。 ただし、2025年にすべての予測が後ろ倒しになったわけではない。FutureSearchは例外としてBenjamin Todd氏を挙げており、同氏は2025年の間にAGI到来をより早く見積もる方向へ予測を動かしたとしている。 今回の記事で目を引くのは、2026年に入ってからの変化だ。FutureSearchは、2026年1月から4月にかけて予測を更新した人物は全員、AGIがより早く来る方向へタイムラインを動かしたとしている。 Schwarz氏は、この流れを大まかに、ChatGPTが注目された2023〜2024年にはAGIが早く来る方向へ、xAI、Meta、Geminiが存在感を増した2025年には遅く来る方向へ、そして2026年のAnthropicの時期には再び早く来る方向へ動いた、と整理している。 ただし、これはFutureSearch側の見立てであり、特定企業の進展だけが予測変化の原因だったと断定するものではない。記事では、予測の変化を読み解く補助線として扱うのが適切だ。 ## コーディング自動化の予測も前倒し 関連する動きとして、AI Futures Projectは2026年4月2日、2026年第1四半期の進捗を踏まえた「[Q1 2026 Timelines Update]」を公開した。 同団体は、Daniel Kokotajlo氏の「Automated Coder(AC)」の中央値を2029年後半から2028年半ばへ、Eli Lifland氏の予測も同程度前倒ししたとしている。Automated Coderは、AGI企業がソフトウェア開発でAIを使うことをやめるより、人間のソフトウェアエンジニアを置き換える方を選ぶ段階として定義されている。 FutureSearchの可視化とは対象や定義が異なるものの、AIによる認知労働、とくにソフトウェア開発の自動化をめぐる見通しが、2026年に入り再び前倒しされていることを示す補助材料になる。 ## 定義や手法には注意も必要 Schwarz氏はLessWrongへの補足投稿「[A visualization of changing AGI timelines, 2023 - 2026]」で、今回の可視化には複数の注意点があると説明している。 採用基準は、少なくとも2回以上の予測を出していること、具体的な時期を示していること、不確実性の幅を示していること、AGIの定義が近いことだ。一方で、AGIの定義は人物ごとに異なり、同じ人物でも時期によって定義が変わる場合があるという。 また、予測が出された時期は4区分に丸められている。信頼区間も、各予測者が使った表現をFutureSearch側がおおよそ80%信頼区間に近づけるために推定・外挿した部分がある。 そのため、今回の可視化は「AGIがいつ実現するか」の答えではない。むしろ、AI開発の進展を受けて、専門家や予測者の見通しがどの方向に揺れてきたのかを把握するための資料といえる。 :::box [関連記事:2028年末までに“世界の知的作業の過半がAIへ”──OpenAIサム・アルトマン氏が超知能の到達時期に言及] ::: :::box [関連記事:Google DeepMind、AGIへの進捗を測る認知フレームワークを発表 「知性」を「知覚・生成・注意・学習・記憶・推論・メタ認知・実行機能・問題解決・社会的認知」の10の能力に分解して評価] ::: :::box [関連記事:諸説あるAGIの定義をスタンフォード大などが明確化、「教養ある成人」がモデルケース──GPT-4は27%、GPT-5は約6割に到達と試算] ::: :::box [関連記事:OpenAI、2028年に「完全自動AI研究者」実現を目指すロードマップを公開] ::: :::box [関連記事:Anthropic共同創業者、AIが次世代AIを自ら開発する時代に言及 2028年末までに「60%超」の可能性] :::

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